齋藤徹BLOG

境界確定訴訟について

土地家屋調査士 | 2012年9月10日 00:09
 この日は、調査士会での研修です。
テーマは、
「民事訴訟の類型及び民事訴訟手続きの概要
 講師は「東京地方裁判所判事 齋木 敏文 氏]
現役の判事さんから聞ける講義、以前ADRの研修時もよかったので
ワクワクして参加しました。
 午前中の2時間余り、普段気になっていたことが、明確に分かり
興味深い内容ばかりでした。
(東京土地家屋調査士会館)
<内 容>
1、法的性質について
(1)土地明治時代の地租改正に伴い今まで国のものであった土地を個人に渡した。
(2)権利を認める代わり税金を取る。
(3)この時の境界が「原始的筆界」である。
(4)土地、土地と騒ぐが税金を払わなければ国は次の所有者を連れてきます。
  「所有権」という事を考えさせられます。
2、審理の対象と主張
(1)所有権確認訴訟
  ①これは、当事者の主張した範囲について判断し、かつ当事者の主張に拘束される。
  ②判決効力は、原則当事者にしか及ばない。
(2)境界確定訴訟
 ①これは、当事者の主張に拘束されることがない。
 ②裁判長は見時から正しいとはんだした境界を定めることが出来る。
  ③土地の一部の境界線でなく全体について確定しなければいけない。
 ④判決は第三者にも及ぶ。
 ⑤公法上の境界は、和解では解決できないが、私法上の境界(所有権界)として和解することはよくある。
3、境界確定訴訟の実際
どうしても発見できないときは、合理的な境界線を創設する。
その時の基が・・・
(1)ドイツ民法920条
 ①占有状態を基準として境界を定める。
 ②占有状態を確定できないときは、係争地を等分して双方に割り当てる。(比例配分)
以上一部ですが、大変有意義な内容でした。
普段から必要な「知識と情報」の「確認」しておかないと
土地家屋調査士として成り立ちません。
「何処」が「どう」違うか?
どうやって、「違い」を出せるかです。

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